日記からLifelogへ
Lifelogという言葉を知ったのは、私はちょっと遅く、2年半ほど前。しかもその意義・価値・便利さなどに気づいたのはわずか2年ほど前のこと。
それまでの15、16年ほどは左写真の「しばやん日記」(Windowsのフリーソフト)でメモ日記をつけてまして、デジタルの検索機能の速さや便利さに、時々感心していた程度でした(それ以前はもちろん紙の日記帳)。
Evernoteを使い始めたのは3年前、iPhone3Gの購入と同時でしたが、6、7カ月ほどiPhoneとEvernoteを試用したあと、思い切ってEvernoteの中に日記を移管しました。
当時はLifelogという感覚はなく、単に、日記データをネット上に置いた、というだけのイメージでした。
じつはネット上にプライベートな日記を置くことに一抹の不安はあったし、現在もないことはないのですが、今日まで何事もなくきています。
※もちろん、日記といっても大した情報を記録しているわけではないのですが、本当に大切な個人情報はやはり置いておけませんね。
ただ、これまでの数十年にわたるパソコン生活の中で、4、5回、マシントラブルでパソコンの全データを消失させてきており、個人でもクラウドにデータを置いておけるということに大きな安心を感じています。これって、インターネットに飼い慣らされてしまってるってことかなぁ
「しばやん日記」から「瞬間日記、PostEver+Evernote」へ
LifelogはLife(暮らし・人生)+log(記録)の合成語。日記は「つける」ですが、Lifelogやメモは「とる」なのが面白いですね。
私にとってLifelogと日記の違いは、メモの一つひとつに時間が記録されているかどうか、という一点です。ブログもLifelogの一種といわれることがありますが、私はiPhone(スマホ)とEvernoteによって初めて一般化された概念ではないかと思っています。
Lifelogと日記の違いについてはさらにいろんな考え方がありますが、それらの解説は他サイトにお任せして、ここでは私のLifelogのとり方について記しておきます。
まず初めに、Lifelogをご存じない方から、なぜこんな面倒くさいことをするのですか? とたずねられそうなので、その質問への回答から。
私は単純に、日記(の代わり)と個人の情報管理、そして後日の検索だけを目的に使っています。
たとえば、先月のA社との打合せはいつだったか、○年○月○日に何をしていたか、◇◇さんと会ったときどんなことを話してたっけ? といったことは、日時と一緒に一言メモをしておくだけで、現在ではデジタル検索でいつでも簡単に、当時のメモや状況を見返せるようになります。
これって、日記として使えるだけでなく、単純に便利で、ビジネスにも役に立ち、いろんなことを思いだせなかった(探しだせなかった)時の徒労感を考えると、精神衛生上たいへんよいのではないでしょうか。
Lifelogに一言メモを残しておくだけで、たとえ紙に書かれたスケジュールや情報でも(日付の記入と保管場所は必要ですが)何年前のものでも容易に探しだせるのです。
じつはパソコンで日記をつけていた時代は、個人の紙の情報管理までデジタルでできるとは思ってもいませんでしたが、Lifelogという考え方でメモを残すようになってから、このすばらしさを実感しています。
さらに、LifelogはGTD(Getting Things Done)という行動管理システムに利用できたり、将来の人生設計にまで活かせられるという人までいますが、私はそこまでは望んでいません(面倒だし、そんなに忙しくもないので…)。
とはいっても光のように過ぎていく短かい人生ですから、こればかりに時間をとられたくはありません。私は以下のツールを使い、メモにも検索にもできるだけ手間をかけないようにしています。
少しでも速くメモるために
●メモ~保存~検索の一連の流れを常に意識しておく
●メモの習慣づけ
慣れることで速くメモれるようになり、面倒くさい気分も薄れます
iPhoneで長文は書きづらいですが、メモ程度なら十分使えます
●iPhoneのLifelog系メモアプリ2種(瞬間日記とPostEver)を使用
日時を自動的に記録できる点がLifelog系アプリの特長です
※iPhoneのEvernote公式アプリは多機能ですが動きがイマイチなので、今はあまり使っていません
→昨年後半のアップデートで急速に速くなり、現在(2012.1月)は再び使い始めています
●略号を使い、単語(キーワード)をメモる、時間があれば文章でもOK
●その場でメモできなくても気にしない(完璧主義はストレスのもと)
後で記憶に残っている範囲で記しておけばよい
メモ作成~保存のツール iPhone「瞬間日記+PostEver」~Evernote
●瞬間日記…時系列の記録 →毎月1カ月分をまとめてメールでEvernoteに送る、Evernoteでは「Diary」に保存(タイトルは日付)
●PostEver…1日単位の断片的な記録や思いつきをメモる → その都度Evernoteのノートブック「雑ネタ・要見返し」に送信(タイトルは日付)、写真メモも送れます、Evernoteでは「Diary」または「書くネタ」に保存(転記する場合もあり)
保存してある情報をさっと探し出すには
●iPhone・iPadでは「withEver」アプリで検索する
けっこう速いです
●パソコンのEvernote公式ソフトの全文検索機能で調べる
パソコンのEvernoteは動きが軽快です
そういえば、私のLifelogの中身は仕事もプライベートもごちゃまぜです。サラリーマンでないということもありますが、私という人間は一人しかいないし、あえて公私を分けるメリットも感じないものですから。
でも、これは考え方次第で、公私(会社と自宅)の区別をつけている場合も、Lifelogは役に立つはず。
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