私的「落合博満」人物論-落合監督ってどんな人?
落合監督って、こんな人だと、私は思っています。
- シャイな人-人柄が誤解されている一番の理由がこれですね。東北の人特有の口下手・演説下手・アピール下手で、できれば人前でしゃべりたくない(しゃべらなくてもいい)と思っておられるかも。
- もちろん、本当はたいへん情に厚く、涙もろい人。情熱家、感動家、感情が表に出やすい人。しかし、出したくない(弱みを握られたくない)ので冷静を装っている。
選手たちは、練習時の言葉の厳しさ・辛さをぼやきながらも、自然にその人間的な魅力に吸い寄せられていったのではないでしょうか。 - クールな人-基本的に、人は人・自分は自分という考えで、他人の言葉を気にしない。といいながら、じつは表に出さないだけで、普通の人程度には気にされている。
- 強気の源泉は、3冠王を3回とったこと(前人未踏)。しかしこれは遠い昔の話で、今後はこれに、ドラゴンズにおける8年間の実績を加えたものになるでしょう。
- 慎重と大胆、計算と衝動、戦略と感情…実際の戦い方は、けっこう矛盾しているところもあるように感じられました。たまにミスもあるよね、人間だから。
- 他人に弱みを握られたくないと思っているのは事実。手の内(選手の健康状態など)を一切公開しない、秘密主義だと報道陣から批判されることがよくありましたが、これはどの監督も当然のことでしょう。多少の程度の差があるだけです。(それよりも、野球報道に限りませんが、報道陣の態度のほうがでかく厚かましく見えることが多い!)
- 家庭では保守穏健派。恐妻家、親バカぶり、ガンダム好き はご愛嬌です。仕事では革新派-反骨精神・アンチ権力、そして惰性・古い価値観・過去の実績・馴れ合いを排すのがプロだという信念の人。
- 野球一筋の人生。きっと、子ども時代からそのままの人だったと思います。
- アスリートの技術と自信は体に覚えさせることからしか生まれないという信念、それが長時間キャンプにつながっているのでしょうね。
- 現実主義-やったことに対する対価をきちんと請求するのがプロだという考え。
- プロ(職人)意識-実績優先、名よりも実を求める生き方。プロは実力で成果を残さねばならない。アスリートは勝負師…勝つためには必死に次の一手を考え抜くのが仕事だとという信念。
- 個人主義(組織よりも個人を優先)-自分だけでなく、すべての人に対して。
- 独特の人間観察力-選手個々の調子(目の前の心身の状況)をきっちり把握する眼力をもっておられます。
以上、テレビ画面と新聞報道しか知らない(直接接したことのない)一ファンの、はなはだ勝手な想像による落合論でした。監督、お許しくださいませ。
しかし、これほどまでにユニークで魅力的なプロ野球監督は、近年の日本プロ野球界にいたでしょうか。
近い将来、ドラゴンズのライバルチームの監督に引っぱられる可能性は濃厚ですが、はたしてその時、わがドラゴンズはバージョンアップした落合監督に対抗できる大人のチームになっているでしょうか…
心配です。
広告
最近のコメント